俳句の練習・・・5 (と)

 

(と)

 

少し前、
おそらく樹の種類や
陽当りなどで、
遅く咲いた桜の花が
つれなくも散ってしまった
ことを詠む

 

どこよりも
遅咲きの花
すぐに散り

まるみ。

 

どこよりも
おそざきの はな
すぐに ちり

まるみ。

 

よく晴れた今年の春の日、
見上げれば
視界をふさぐように、
大空に何だか前衛的な形の
雲が、
大きく立ちはだかっていた
ことを詠む

 

とっつきの
青空にある
雲の像

まるゆ。

 

とっつきの
あおぞらに ある
くもの ぞう

まるゆ。